〇大衆文学資料

博 文 館 文 庫 ( 文 芸 書 ) 暫 定 リ ス ト
2004-09-02改定


【 判  例 】

このリストは昭和戦前末期に創刊された、博文館刊行の博文館文庫のリスト暫定版である。
内容は、このサイトの趣旨である大衆文学・探偵小説に限った。
現在から見る戦前における博文館のイメージとは、
昭和前期の「新青年」に代表されるような比類ないモダンな都市雑誌というイメージが大きくある。
が、しかし、同時期に刊行されていた同社の雑誌である、「講談雑誌」「新少年」「譚海」などは、
一部しか実見していないが、あえて言ってしまえばモダンなるイメージとは程遠い、
ある意味泥臭い刊行物であったようだ。
モダン雑誌と泥臭い雑誌。
もちろんどちらがいい悪いの別を云々する愚は避けるべきだが、
ここにあげたリストには泥臭く胡散臭い物語の
昭和前期における一つの終結という色合いが取って取れるような気がする。


それはそれで意味あるラインナップなのだが、探偵小説か為政者から白眼視されたこともあってか、
現役の乱歩を代表とする探偵作家の作品や海野十三などの科学小説なども皆無であったのも
パワーの弱さを物語っているようだ。
博文館作家とまでも称された博文館の雑誌中心に執筆していた作家や、
博文館の雑誌編集者であった横溝正史や水谷準の著作もないのは残念を通り越して、
不思議としかいいようがないことも一面の事実。


また、内容的には充実し、今なお蒐書の対象となっている翻訳探偵小説も、
そのほとんどが同社からの先行本からのアンコールであったようだ。


だが、後期の時代小説などはあまり知られていない作品も多く刊行されている。
そのため、平凡社の『現代大衆文学全集』のリストとも照らし合わせてみたのだが、
当該全集に含まれた作品も多々あるものの、
それ以外の比較的珍しい作品も少なからずこの文庫に収拾されているようだ。


オリジナリティーという意味でみるならば伝奇色豊からしいこれらの時代小説、
いかんせん容易には読む機会のない作品が収録されていることこそが、
もしかしたら博文館文庫の特色かもしれない。


ナンバー及び、書誌出典にある【】内の番号は現物に当たった奥付等の数字である。
だが、その一冊の奥付の日付に、巻末目録が確実に入手できたかは話は別で、
実際には、この頃までは多分に入手可能だったと、考えるのが妥当だろう。



それ以外の※325は、
SRマンスリー掲載『久生十蘭書誌(沢田安史編)』によった。
この書誌による十蘭の博文館文庫の最初期のものは最近の新発見だと思われる。


実見したものでは
当該文庫は、その違いが第一期と第二期と表紙及び奥付にあるものがあり、
それについては明記したものの、
第一期以前の博文館文庫を名乗る刊行物、
そして、昭和19年頃に刊行された一期ニ期の番号を無視した刊行物が存在している。
今稿ではそれを(第?部)と記して示した。



以上の意味を含めて以下に記号の意味を記す。

〈1〉博文館『傑作探偵叢書(全50巻)』【大正10年〜】
〈2〉博文館『世界探偵小説全集(全24巻)』【昭和4年〜】
〈3〉春陽堂『世界探偵小説全集(全24巻)』【昭和4年〜】
〈4〉平凡社『現代大衆文学全集(全60巻)』【昭和2年〜】
〈5〉聚英閣探偵名作叢書(全8巻)【大正15年〜】



以下に当時の帯文にある分類を記す。

赤色帯 一〜一〇〇〇
大衆文芸・翻訳小説

青色帯 一〇〇一〜一五〇〇
宗教・哲学・評論
(その他社会科学一般)

緑色帯 一五〇一〜二〇〇〇
農業・園芸

黄色帯 二〇〇一〜二五〇〇
趣味・娯楽・紀行
(その他自然科学一般)

白色帯 二五〇一〜三〇〇〇
外国文学・国文学
(古典作品・現代作品)
(詩歌及俳文)


実際の博文館文庫は小説作品以外にもこのような多様なラインナップがあったようだが、
それが、どの程度の数、刊行されたかはよくわかっていない。
刊行時期を考えれば白色帯のうち、示された外国文学が
そう多く刊行されなかったことは、推測に難くないだろう。
また、私自身の実見したところによれば、
いちばん多く見られるのが黄色帯の『大衆文芸・翻訳小説』であり、
そのつぎが、
緑色帯の『農業・園芸』の農業世界編集局編によるものである。
それ以外はほとんど見かけないようだ。

ただ、この分類は帯裏面に記されているだけであり、
奥付や表紙、扉には記されておらず、
販売書店が版元に注文するための分類番号だと考えられる。
であるから、実際はさほどその意味を考えなくともよいのかも知れない。



【参考資料】

『目で見る探偵小説五十年』(島崎博) 雑誌「幻影城」掲載


【追記】

いわい氏のご指摘により間違いが判明
『武侠の日本』のナンバーを91であるところを47と誤記。
『人猿タアザン』の訳者・天岡虎雄を点岡虎雄と誤記。
訂正しました。ありがとうございます。
2004-5-17

東京の島田さんから大量の資料をいただく。
頁数や価格まで書いていただいたので、
当資料では、今回はそこまで目指すつもりはなかったのだが、
あわててフォーマットを見直すことにした。
ただ、こうやって資料を並べてみると、
再版本と初版本の奥付の日付が異なっていることも少なくなく、
戦時下における博文館の書籍刊行経営の一端が浮かび上がってくる。
島田さん、ありがとうごさいます。
その情報については〈s〉で示した。
2004-08-15


Hさんから元本についての情報をいただく。
探偵ものについては、博文館『世界探偵小説全集(全24巻)』からの流用のものだけでなく、
新たに作品を加えたものもあるらしい。
流用とは博文館版全集の一部のことであり、原本から数割の作品が削られているらしい。
新たに作品を加えているということも、割愛された作品が少なからずあるようだ。
Hさんありがとうございました。
Hさんが確認したものを〈h〉で示した。
2004-08-16



92『東洋武侠団』は、実際に島田さんから、奥付のコピーをいただいた。
しかしながら、それにより、かえって情報は錯綜してしまったのである。
私の実見したものも、島田さんのものも何れも初版と記されているものの、
発行年月日だけでなく、印刷所の相違もあった。
困ったものである。
こういった事例に行き当たると、初版年月日すら奥付では当てにならなくなってしまうではないか。
ああ、博文館文庫、研究者泣かせの叢書の第一だ。
2004-09-02



ナンバー 作品名 著作訳者 奥付 頁数 整理番号 価格 書誌出典 元本記事
200 鉄車王国 押川春浪 S15-11-30 179p 61 40 実見 〔s〕  
113 東遊記 白井喬二 S15-4-10
S15-6-1再

208p

90
45
45
【200】〔s〕
再〔s〕
 
  新版天保水滸伝 黒部渓一       40 【200】  
  鳴門秘帖〔上〕 吉川英治     50 【200】 〈4〉
  鳴門秘帖〔中〕 吉川英治       50 【200】 〈4〉
  鳴門秘帖〔下〕 吉川英治       50 【200】 〈4〉
  龍虎八天狗〔上〕 吉川英治       50 【200】  
  龍虎八天狗〔下〕 吉川英治       50 【200】  
  女来也 吉川英治       50 【200】  
  風神門 吉川英治       20 【200】  
24 幻の義賊 大佛次郎 S14-7-25 316p   30 【200】〔s〕 『講談雑誌』S12-5附録
  鞍馬天狗余聞 大佛次郎 S14-8-6 410p   50 【200】〔s〕  
  鞍馬天狗余燼 大佛次郎        50 【200】 〈4〉
  鞍馬天狗 山岳党奇談〔前〕 大佛次郎        45 【200】  
  鞍馬天狗 山岳党奇談〔後〕 大佛次郎       45 【200】  
130
 
鞍馬天狗 地獄の門
 
大佛次郎
 
S15-7-14
S17-5-20再
182p 
 
40
 

再・実見
 
博文館少年誌附録?
初版発行日は(再)より
131 鞍馬天狗 宗十郎頭巾 大佛次郎 S15-7-14 136p   35 実見 博文館少年誌附録?
  鞍馬天狗 角兵衛獅子 大佛次郎       55 【200】  
147 照る日くもる日〔上〕 大佛次郎 S15-8-14 267p   50 【200】〔s〕 〈4〉
148  照る日くもる日〔中〕 大佛次郎 S15-8-14  273p   50 【200】〔s〕 〈4〉
149  照る日くもる日〔下〕 大佛次郎 S15-8-14  260p   50 【200】〔s〕 〈4〉
  右門捕物帖 佐々木味津三       20 【200】 〈4〉
  旗本退屈男 佐々木味津三       20 【200】  
   黄昏地蔵 子母澤寛       20 【200】  
  突っかけ侍〔前〕 子母澤寛       60 【200】  
  突っかけ侍〔後〕 子母澤寛       55 【200】  
  銭形平次 野村胡堂       50 【200】  
  江戸捕物帳 横溝正史
野村胡堂
佐々木味津三
岡本綺堂
      25 【200】 博文館少年誌附録
『講談雑誌』附録〔h〕
84 魔海の音楽師 吉川英治 S14-11-19 158p 41 30 【200】〔s〕  
80  百万両の佳人 野村無明庵 S14-11-19  176p   25 【200】〔s〕  
  新編 大岡捕物帖 野村無明庵       55 【200】  
  若殿五十三次 古旦里東山       40 【200】  
83 魔境の宝庫 黒部渓一 S14-11-19 206p   30 実見 博文館少年誌附録
挿画入り
  奇岩城 伊藤松雄       25 【200】 博文館少年誌附録?
『譚海』附録〔h〕
  俺の故郷 佐藤八郎       40 【200】  
  人情鋪道 山岡荘八       50 【200】  
  地下鉄伸公 三木蒐一       35 【200】   
  剣侠一代男 角田喜久雄       40 【200】  
  神変稲妻小僧 三好季雄       45 【200】  
  大江戸幻日記 三好季雄       55 【200】  
  大岡政談 八萬船の美女 三好季雄       55 【200】  
  青頭巾〔前〕 土師清二       50 【200】  
145 青頭巾〔後〕 土師清二 S15-6-14 231p 92 50 【200】〔s〕  
  青空無限城〔前〕 三上於菟吉       45 【200】  
  青空無限城〔後〕 三上於菟吉       45 【200】  
  蔦葛木曾桟〔上〕 国枝史郎       45 【200】 〈4〉
  蔦葛木曾桟〔中〕 国枝史郎       45 【200】 〈4〉
  大金塊 黒岩涙香       25 【200】  
  島の娘〔前〕 黒岩涙香       45 【200】  
   島の娘〔後〕 黒岩涙香       45 【200】  
105 捨小舟〔前〕 黒岩涙香 S15-3-20 258p   50 【200】〔s〕  
  捨小舟〔後〕 黒岩涙香       50 【200】  
  幽霊塔〔前〕 黒岩涙香       45 【200】  
92 東洋武侠団 押川春浪 S-15-2-10 337p 48 50 実見 〔s〕 〔s〕説S15-3-14
98 塔中の怪 押川春浪 S-15-2-15 191p   35 実見・群 〔s〕 頁数は(群ネット検索)より
93 新日本島 押川春浪 S14-12-20 233p   35 【200】〔s〕  
90 武侠艦隊 押川春浪 S14-7-15 200p   35 【200】〔s〕  
91 武侠の日本 押川春浪 S15-1-20 292p 47 45 実見 〔s〕  
22 海底軍艦 押川春浪 S14-7-15
S14-12-10再

217p
 
20
【200】
〔s〕

初版発行日は(再)より
23 怪人鉄塔 押川春浪 S14-7-15
S14-12-10再

241p
 
20
【200】
〔s〕

初版発行日は(再)より 
海洋小説集 桜井鴎村 訳     50 【200】  
116 冒険小説集 桜井鴎村 訳 S15-5-15 372p   45 【200】〔s〕  
117 雄飛小説集 桜井鴎村 訳 S15-5-25 335p   50 【200】〔s〕  
  仇討ごよみ 山手樹一郎       60 【200】  
  現代の英雄 富田常雄       45 【200】  
  南海の雌豹 佐山英太郎       60 【200】  
  ユーモア小説 花嫁試験官 小山鱈吉       45 【200】  
122 魔経・五人の探偵 瀧一郎 訳 S15-6-5 300p 74 50 【200】〔s〕  
96 人猿タアザン 天岡虎雄 訳 S15-2-20 195p 52 35 【200】〔s〕  
13 ジゴマ
 
久生十蘭 訳
 
S14-8-6
S15-12-15再
288p   30
 
〔s〕
再・実見
『新青年』附録
挿画入り
14 ファントマ 久生十蘭 訳 S14-8-6 246p(第一編)
222p(第二編)
  50 実見・〔s〕 『新青年』附録合本
挿画入り
15 ルレタビーユ 久生十蘭 訳 S14-8-6 263p(第一)
207p(第二)
  50 【200】〔s〕 『新青年』附録合本
(第一)(第二)は推測
59 書類第百十三 田中早苗 訳 S14-6-10 339p 20 35 【200】〔s〕 〈2〉-3
60 義賊ラッフルズ 田中早苗 訳 S14-6-10 292p   30 【200】〔s〕 〈1〉-7
64 青蠅 田中早苗 訳 S14-6-10 287p   30 【200】〔s〕 〈2〉-20紙型流用+α〔h〕
118 笑う髑髏 田中早苗 訳 S15-4-28 219p 60 45 実見 〔s〕 〈5〉-6
61 海底の黄金 妹尾韶夫 訳 S14-9-20 428p 22 45 【200】〔s〕 〈2〉-20
63 人間豹 妹尾韶夫 訳 S14-6-10  307p 24 30 【200】〔s〕 〈2〉-19紙型流用+α〔h〕
66  青い甲虫 妹尾韶夫 訳 S14-6-10  301p 27 30 【200】〔s〕 〈2〉-12紙型流用+α〔h〕
110 猿人島 妹尾韶夫 訳 S15-4-10 192p   40 【200】〔s〕 『新青年』附録
124 赤い道化師 妹尾韶夫 訳 S15-5-20 118p 73 30 【200】〔s〕  
129 灰色の幻 妹尾韶夫 訳 S14-6-14 259p   55 【200】〔s〕 〈3〉-14
62 鎖の環 水谷準 訳 S14-6-10 296p   30 【200】〔s〕 〈2〉-20紙型流用〔h〕
65 天国の門 吉田甲子太郎 訳 S14-6-10 284p   30 【200】〔s〕 〈2〉-12?
68 渦巻く濃霧 延原謙 訳 S14-7-20 298p 29 30 実見 〔s〕 〈2〉-18紙型流用〔h〕
67 緑のダイヤ 延原謙 訳 S14-8-16 282p 28 30 【200】〔s〕 〈2〉-18
69 バスカーヴイルの犬 延原謙 訳 S14-6-20 278p   30 【200】〔s〕 〈2〉-7紙型流用〔h〕
70 リンクスの殺人事件 延原謙 訳 S14-7-15 307p 31 30 【200】〔s〕 〈2〉-11
71 グリイン家惨殺事件 平林初之輔 訳 S14-9-20 383p   40 【200】〔s〕 〈2〉-24
72 シシリアの貴族 上塚貞雄 訳 S14-8-25 304p 33 30 【200】〔s〕 〈2〉-21
73  二輪馬車の秘密 横溝正史 訳 S14-6-20 279p 34 30 【200】〔s〕 〈2〉-6
74 スミルノ博士の日記 小酒井不木 訳 S14-6-10 205p   20 【200】〔s〕 〈2〉-13
  月長石 森下雨村 訳 S14-8-10 313p 36 30 【200】〔s〕 〈2〉-7紙型流用〔h〕
93(第二部) 喘ぐ白鳥(後編) 加藤武雄 S17-4-20 224p   60 実見 婦人倶楽部S9〔大〕
  北極光 戸川貞雄       45 【93(第二部)】  
  饗宴の愛 戸川貞雄       45 【93(第二部)】  
201 猛犬燈台 押川春浪 S15-11-30 186p   40 【93(第二部)】〔s〕  
  真人間 三木蒐一       60 【93(第二部)】  
  めをと春秋 山手樹一郎       65 【93(第二部)】  
  小公子 若松賎子       40 【93(第二部)】  
  幽霊塔〔後〕 黒岩涙香       45 【93(第二部)】  
  蔦葛木曾桟〔下〕 国枝史郎       50 【93(第二部)】 〈4〉
  新版天保水滸伝 黒部渓一       40 【93(第二部)】  
  菊五郎格子 子母澤寛       55 【93(第二部)】  
162 いざよい帖 子母澤寛 S15-8-14  228p   50 【93(第二部)】〔s〕  
  剣侠受難〔前〕 国枝史郎       50 【93(第二部)】 〈4〉
  剣侠受難〔後〕 国枝史郎       50 【93(第二部)】 〈4〉
  源太時雨 長谷川伸       40 【93(第二部)】  
  柔道大試合物語 富田常雄       45 【93(第二部)】  
  ユーモア小説 特務兵の妹 小山鱈吉       45 【93(第二部)】  
  名人地獄 国枝史郎       60 【93(第二部)】 〈4〉 
  人語鳥大秘記〔上〕 下村悦夫       65 【93(第二部)】  
  人語鳥大秘記〔中〕 下村悦夫       65 【93(第二部)】  
  人語鳥大秘記〔下〕 下村悦夫       65 【93(第二部)】  
  愛憎秘刃録〔前〕 三上於菟吉       60 【93(第二部)】  
  愛憎秘刃録〔後〕 三上於菟吉       60 【93(第二部)】  
  暁は遠からず〔前〕 竹田敏彦       55 【93(第二部)】  
  暁は遠からず〔後〕 竹田敏彦       55 【93(第二部)】  
  黄門廻国記〔上〕 直木三十五       65 【93(第二部)】  
  黄門廻国記〔中〕 直木三十五       80 【93(第二部)】  
  黄門廻国記〔下〕 直木三十五       80 【93(第二部)】  
  伝奇紫盗陣〔前〕 土師清二        55 【93(第二部)】 〈4〉 
  伝奇紫盗陣〔後〕 土師清二       55 【93(第二部)】 〈4〉 
  神秘昆虫館 国枝史郎       50 【93(第二部)】 〈4〉
  萬五郎青春記〔前〕 野村胡堂       45 【93(第二部)】  
  萬五郎青春記〔後〕 野村胡堂       45 【93(第二部)】  
  銀山王 押川春浪 S15-8-24 226p 124 50 【93(第二部)】〔s〕  
  戦士の道 竹田敏彦     65 【93(第二部)】  
  伝法秘刀録 中正男       50 【93(第二部)】  
  悲母散華 土師清二       70 【93(第二部)】  
  三人姉妹 竹田敏彦       45 【93(第二部)】  
  三万両五十三次〔一〕 野村胡堂       55 【93(第二部)】  
  三万両五十三次〔ニ〕 野村胡堂       55 【93(第二部)】  
192 三万両五十三次〔三〕 野村胡堂 S15-10-31 278p   55 実見  
  三万両五十三次〔四〕 野村胡堂       55 【93(第二部)】   
  三万両五十三次〔五〕 野村胡堂       55 【93(第二部)】  
  三万両五十三次〔六〕 野村胡堂       55 【93(第二部)】  
  黒髪地獄〔前〕 高桑義生       45 【93(第二部)】  
  黒髪地獄〔後〕 高桑義生       50 【93(第二部)】  
198 金襴戦 白井喬二 S16-1-31
S17-3-20
255p  137 50 実見 〔s〕
〔s〕
〔s〕説、再販本によると
初版はS16-2-10
  神変呉越草紙〔前〕 白井喬二       50 【93(第二部)】  
  神変呉越草紙〔後〕 白井喬二       50 【93(第二部)】  
206 人外魔境 押川春浪 S16-2-14
S17-3-20再
286p   60 【93(第二部)】
再 〔s〕
 
207 世界丸 押川春浪 S16-2-5
S17-3-20再
294p   60 【93(第二部)】
再 〔s〕
 
8 新造軍艦 押川春浪 S16-4-20 220p   60 【93(第二部)】  
   空の非常線 北村小松       70 【93(第二部)】  
  源平盛衰記〔一〕 白井喬二       80 【93(第二部)】  
  源平盛衰記〔ニ〕 白井喬二       80 【93(第二部)】  
  源平盛衰記〔三〕 白井喬二       70 【93(第二部)】   
  源平盛衰記〔四〕 白井喬二       70 【93(第二部)】  
  源平盛衰記〔五〕 白井喬二       75 【93(第二部)】  
  朱次郎捕物帳 土師清二       55 【93(第二部)】  
  女蔵宿師 土師清二       45 【93(第二部)】  
16 ごろつき船〔上〕 大佛次郎 S16-5-20
S17-4-15再
373p   80 【93(第二部)】
〔s〕

初版発行日は(再)より 
17 ごろつき船〔中〕 大佛次郎 S16-6-19
S17-4-15再
315p   75 【93(第二部)】
〔s〕

初版発行日は(再)より
18 ごろつき船〔下〕 大佛次郎 S16-6-19
S17-4-15再
331p
153
75 【93(第二部)】
〔s〕

初版発行日は(再)より
  海賊〔前〕 村松梢風       55 【93(第二部)】  
  海賊〔後〕 村松梢風       55 【93(第二部)】  
  大楠公 大佛次郎       70 【93(第二部)】  
39 明治建設 木村毅 S16-7-5 263p   65 【93(第二部)】〔s〕  
25(第二部) からす組〔上〕 大佛次郎 S16-6-20
S17-4-5再
256p   65 【93(第二部)】〔s〕
再・実見
〔s〕説S16-6-14
初版発行日は(再)より
49(第二部) からす組〔中〕 大佛次郎 S16-9-8
S17-4-5再
246p   65 【93(第二部)】〔s〕
再・実見
〔s〕説S16-8-20
初版発行日は(再)より
72(第二部) からす組〔下〕 大佛次郎 S16-10-15
S17-4-5再
    65 【93(第二部)】
再・実見

初版発行日は(再)より
  刺青判官〔前〕 長谷川伸       65 【93(第二部)】  
33 刺青判官〔後〕 長谷川伸 S16-7-7
S17-4-5再
265p   65 【93(第二部)】
再・〔s〕
初版発行日は(再)より
41 樋口一葉 邦枝完二 S16-7-5 221p   55 実見 群 頁数は(群ネット検索)より
  黒田如水 鷲尾雨工       45 【93(第二部)】  
  上杉謙信〔前〕 白井喬二       70 【93(第二部)】  
  上杉謙信〔後〕 白井喬二       70 【93(第二部)】  
  敵討日月双紙〔前〕 三上於菟吉       55 【93(第二部)】  
  敵討日月双紙〔後〕 三上於菟吉       55 【93(第二部)】  
48 五代友厚 直木三十五 S16-7-5  242p 171 65 【93(第二部)】〔s〕  
  東海に叫ぶ 富田常雄       50 【93(第二部)】  
44(第二部) 新田義興 
 
村松梢風
 
S16-7-9
S18-5-15再
   
65

再・実見
 
初版発行日は(再)より
  西南戦争〔前〕 平山蘆江       70 【93(第二部)】  
  西南戦争〔後〕 平山蘆江       70 【93(第二部)】  
  鞍馬天狗 江戸日記〔前〕 大佛次郎       80 【93(第二部)】  
  鞍馬天狗 江戸日記〔後〕 大佛次郎       80 【93(第二部)】  
  相馬大作〔前〕 三上於菟吉 
直木三十五
      80 【93(第二部)】  
  相馬大作〔後〕 三上於菟吉 
直木三十五
      80 【93(第二部)】  
  樹氷 大佛次郎       65 【93(第二部)】  
  青空士官 吉川英治       70 【93(第二部)】  
  塚原卜伝〔前〕 青木春三       50 【93(第二部)】  
  塚原卜伝〔後〕 青木春三       50 【93(第二部)】  
34 新水滸伝〔前〕 村松梢風 S16-6-14 213p   55 【93(第二部)】〔s〕 東京朝日新聞S14〔大〕
35 新水滸伝〔後〕 村松梢風 S16-6-14 209p 200 55 【93(第二部)】〔s〕 東京朝日新聞S14〔大〕 
65(第二部) 大久保彦左衛門[後編] 大佛次郎 S16-10-14 288p   75 実見 奥付貼付定価80銭
  北極光 戸川貞雄       45 【65】  
  愛の饗宴 戸川貞雄       45 【65】  
  真人間 三木蒐一       60 【65】  
  蔦葛木曾桟〔下〕 国枝史郎       50 【65】 〈4〉
  剣侠受難〔前〕 国枝史郎       50 【65】 〈4〉
  剣侠受難〔前〕 国枝史郎       50 【65】 〈4〉
  暁は遠けれど〔前〕 竹田敏彦       55 【65】  
  暁は遠けれど〔後〕 竹田敏彦       55 【65】  
  海の女 大佛次郎       75 【130(再版)】  
  大阪物語〔前〕 直木三十五       80 【130(再版)】  
  大阪物語〔後〕 直木三十五       80 【130(再版)】  
  合戦 直木三十五       80 【130(再版)】  
57 檜山兄弟〔上〕 吉川英治 S16-8-10 334p   80 【130(再版)】〔s〕  
  檜山兄弟〔中〕 吉川英治       80 【130(再版)】  
59 檜山兄弟〔下〕 吉川英治 S16-9-5 335p   80 【130(再版)】〔s〕  
  逢魔の辻〔前〕 大佛次郎       75 【130(再版)】  
75 逢魔の辻〔後〕 大佛次郎 S16-10-25  288p   75 【130(再版)】〔s〕  
  大久保彦左衛門〔前〕 大佛次郎       80 【130(再版)】  
  坂本龍馬〔前〕 白柳秀湖       80 【130(再版)】 〈4〉
  坂本龍馬〔後〕 白柳秀湖       80 【130(再版)】 〈4〉
  伊太八縞〔前〕 長谷川伸       70 【130(再版)】  
伊太八縞〔後〕 長谷川伸       70 【130(再版)】  
  近世剣客伝〔前〕 本山荻舟       60 【130(再版)】  
  近世剣客伝〔後〕 本山荻舟       65 【130(再版)】  
  近世数奇伝〔上〕 本山荻舟       60 【130(再版)】 〈4〉
  近世数奇伝〔中〕 本山荻舟       65 【130(再版)】 〈4〉
  近世数奇伝〔下〕 本山荻舟       60 【130(再版)】 〈4〉
  任侠二刀流〔前〕 国枝史郎       60 【130(再版)】  
  任侠二刀流〔後〕 国枝史郎       60 【130(再版)】  
  喘ぐ白鳥〔前〕 加藤武雄       60 【130(再版)】 婦人倶楽部S9〔大〕
  合歓の並木 加藤武雄       80 【130(再版)】  
  女忠臣蔵〔前〕 邦枝完二       70 【130(再版)】 読売新聞S12〔大〕
  女忠臣蔵〔後〕 邦枝完二       70 【130(再版)】 読売新聞S12〔大〕
108 天誅組 三上於菟吉 S17-3-28 343p   80 【130(再版)】〔s〕  
  日本剣豪伝 中正男       70 【130(再版)】  
  頼山陽 木村毅       60 【130(再版)】   
  翼の誓い〔前〕 福永恭助       60 【130(再版)】  
  翼の誓い〔後〕 福永恭助       60 【130(再版)】  
86 紅楼の騎士〔前〕 木村毅 
大倉Y子 共訳
S17-5-25  264p   70 【130(再版)】〔s〕  
  紅楼の騎士〔後〕 木村毅 
大倉Y子 共訳
S17-5-25 248p   70 【130(再版)】〔s〕  
  ほまれの十字章 福永恭助        70 【130(再版)】  
   勝ち運負け運 佐々木邦       80 【130(再版)】  
将軍秋山好古 山中峯太郎       75 【130(再版)】  
  石田三成〔前〕 直木三十五       80 【130(再版)】  
  石田三成〔後〕 直木三十五       80 【130(再版)】  
  由比権現大殺記 直木三十五       80 【130(再版)】  
  新作仇討〈2〉〔上〕 直木三十五       70 【130(再版)】  
  新作仇討〈2〉〔中〕 直木三十五       70 【130(再版)】  
  新作仇討〈2〉〔下〕 直木三十五       70 【130(再版)】  
  剣侠一代男 角田喜久雄     45 【45】  
25(第二部)
 
からす組〔上〕
 
大佛次郎
 
S16-6-20
S17-4-5再版
    65
 

再・実見
 
初版発行日は(再)より
49(第二部)
 
からす組〔中〕
 
大佛次郎
 
S16-9-8
S17-4-5再版
    65
 

再・実見
 
初版発行日は(再)より
72(第二部)
 
からす組〔下〕
 
大佛次郎
 
S16-10-10
S17-4-5再版
    65
 

再・実見
 
初版発行日は(再)より
  地獄の聖歌〔前〕 加藤武雄       60 【25(第二部)】  
  地獄の聖歌〔後〕 加藤武雄       60 【25(第二部)】  
62(第二部) 伊達事変〔前〕 白井喬二 S16-11-17
S17-4-5再
301p   80
再・実見
 
63(第二部)
伊達事変〔後〕 白井喬二 S16-11-9
S17-4-5再
299p   80
再・実見
初版発行日は(再)より
再版の扉奥付に
はナンバー76とある
                          
2(第?部) 新撰組〔1〕 白井喬二 S19-3-30     75 実見 〈4〉
3(第?部) 新撰組〔2〕 白井喬二 S19-3-30     75 実見 〈4〉
4(第?部) 新撰組〔3〕 白井喬二 S19-3-30     75 実見 〈4〉
5(第?部) 新撰組〔4〕 白井喬二 S19-3-30     75 実見 〈4〉
6(第?部) 新撰組〔5〕 白井喬二 S19-3-30     75 実見 〈4〉
  七年講秘譚〔前〕 三上於菟吉       60 【3(第?部)】  
  七年講秘譚〔後〕 三上於菟吉       65 【3(第?部)】  
139 赤穂浪士〔1〕 大佛次郎 S18-6-10 292p   75 実見(群 〔s〕) 10.000部 
140  赤穂浪士〔2〕 大佛次郎 S18-6-10 312p   75 実見(群 〔s〕) 10.000部 
141  赤穂浪士〔3〕 大佛次郎 S18-6-10 297p    75 実見(群 〔s〕) 10.000部 
142 赤穂浪士〔4〕 大佛次郎 S18-5-30  231p   70 実見(群 〔s〕) 10.000部 
143  赤穂浪士〔5〕 大佛次郎 S18-5-30  237p   75 実見(群 〔s〕) 8.000部 
144  赤穂浪士〔6〕 大佛次郎 S18-5-30  241p    70 実見(群 〔s〕) 8.000部 
  日南抄 福本日南       65 【3(第?部)】  
                  
401 ジゴマ 久生十蘭 訳 S12-7-20        ※325 『新青年』附録 
410 ファントマ 第一 久生十蘭 訳 S12-10-15 246p     ※325 〔s〕 『新青年』附録 
411 ルレタビーユ 第一 久生十蘭 訳 S12-10-15       ※325 『新青年』附録 
415 ファントマ 第二 久生十蘭 訳 S12-11-25       ※325 『新青年』附録 
416 ルレタビーユ 第二 久生十蘭 訳 S12-11-25 207p      ※325 〔s〕 『新青年』附録 
                  
                 
※400番台の久生十蘭翻訳作品は、〈s〉さんにいただいた表紙コピーによると、タイトルの下に小さく第一もしくは第二とあるので、
この場では、そのように記してみた。
※10番台の久生十蘭翻訳作品は、附録二冊をそのまま合本したものがあり、頁も附録のものを踏襲しているため、
一編が完結し、続編が始まると、頁がリセットされることになっている。
※『東洋武狭団』の実見した発行年月日はS-15-2-10だが、島田さんからいただいた奥付のコピーではS15-3-14となっている。
※群ネット検索、とは群馬県立図書館のネット検索という意味。実は、過去に私自身はそこで実見したものの、
細部まではチェックしなかったため、再度のチェックをしようと思っている。
※〔大〕とは、後期の作品の掲載誌紙を、講談社『大衆文学大系別巻『通史・資料』』にあたった結果だが、あまりヒットしなかったようだ。
つまり、後期の博文館文庫の題名のみ知る作品等とは、いわば埋もれた作品達なのかも知れない。
評価ならまだしも、誰も俎上に載せていないのだから。
もちろん、前期の著名作品の掲載紙誌については、あえて記さなかった。
※奥付貼付定価80銭、とあるのは、奥付の定価部分に改定定価を小さな紙片で貼り付けているという意味。
戦時中にも少なからずあった事例だが、むしろ、インフレが激しかった戦後初期の方が頻繁に見かけられた事例である。


〇大衆文学資料






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